令和5年11月25日(土)
白鷗大学防災サークル「め組白鷗」と小山市社会福祉協議会の共催で「防災スタディツアー」が開催されました!
東日本大震災の被災地である福島県を巡ったツアーについて、当日の様子をレポートいたします。
●参加人数:23名
ゲストスピーカー
①北村 雅氏(元双葉町社会福祉協議会職員)
②山根 辰洋氏(一般社団法人 双葉郡地域観光研究協会 代表理事/双葉町議会議員)
①東京電力廃炉資料館
福島第一原子力発電所事故の記憶と記録を残し、二度と事故を起こさないための反省と教訓を伝承する施設です。
事故の事実と廃炉事業の現状について、動画視聴と職員さんの解説を聞きながら学びました。
②道の駅なみえ
浪江町の復興のシンボルである道の駅なみえにて昼食と休憩をとりました。
自由昼食としましたが、参加者はそれぞれにご当地グルメである「なみえ焼きそば」や、「請戸産釜揚げシラス丼」を堪能♪
お土産やスイーツも充実していて、楽しい時間を過ごしました。
③双葉町内散策
バスの車内で、ゲストスピーカーである北村雅氏のお話を伺いながら、双葉町内へ。
東日本大震災発災当時、双葉町社会福祉協議会のデイサービスに勤務されていた北村さん。
「あの日、あの時」も普段と変わらず過ごしていた日々が、一転。
現場で起きていたことや、震災以降の避難生活等を丁寧に語っていただきました。
JR双葉駅では、もう一人のゲストスピーカーである山根辰洋氏が合流。
一般社団法人 双葉郡地域観光研究協会の代表理事を務めながら、双葉町の町議会議員を務めていらっしゃる山根さん。
復興支援員として双葉町と関わりはじめ、縁があって双葉町に家族で移住されています。
双葉町で子育てをしている「今」のお話を伺い、さらに双葉町の「未来」の話も伺うことができました。
合流後は、ついに双葉町内へ。
北村さんと山根さんの案内で、双葉町内を歩きました。
過去の写真と見比べながら町を歩き、震災と原発事故による避難生活を経て、街並みが大きく変わってしまったことを実感しました。
自分の家、近所の人、町の人たち…。
故郷の大切な思い出が詰まっている双葉町について、様々な「思い」を伺うことができました。
④ヘルスケアーふたば・双葉町産業交流センター
双葉町内の散策の後は、北村さんが被災した時に勤務していたヘルスケアーふたばを現地見学。
また、その後は、双葉町産業交流センターを見学しました。
震災まで双葉町を支えていた施設と、時が経ち、これからの双葉町を支えていく施設を見学し、双葉町の未来について考えることができました。
スタディツアーを終えて…
今回が初めての開催となりましたが、白鷗大学の学生や、大学関係者の方々、おやま防災の隊員、一般の方(小学生から大人まで)など、年齢層も幅広く、多くの方にご参加いただくことができました。
参加者からは…
・参加して良かった。
・双葉町で起きていたこと、そして現状を初めて知った。
・実際に当事者の方のお話を伺いながら現地に行くことができたのは、貴重な体験だった。
・継続して開催して欲しい。多くの方に参加して欲しい。
…などの感想をいただきました。
今後、今回のツアーを振り返りつつ、来年度以降に向けて検討していきたいと思います。
ご参加いただきました皆様、ゲストスピーカーのお二方、誠にありがとうございました。